住宅の鉄骨階段

2年前に完成した神奈川県西部の木造住宅に設置したオーダーの鉄骨階段です。

階段のササラ(穴が開いた鉄骨)の高さもなるべく小さく

手摺りもなるべく細く、湖の階段はリビングの中央に

配置していますのでなるべく圧迫感がないように

繊細なイメージで造っています。

住宅ですので足が乗る踏み面は木製としています。

 

鉄骨階段図面の一部です。

自分で設計した階段の中でもお気に入りの階段の一つです。

 

ストック建築利用のハード(建築)とソフト(運営)

最近はストック建築を活用した様々な動きが各地で目立ってきています。

民泊、宿泊体験、用途変更(住宅を店舗に変更する、住宅をカフェに変更する、住宅を福祉施設に変更する)、ゲストハウス、シェアハウス、など。

たとえば、それらの動きに対して現行の法律が対応できているのか?

建物の安全性は大丈夫か?

改修費用対効果は?

など気になるところでは有ります。

 

民泊について。

民泊はお金を受け取っていたとしても営利目的ではないとされ、旅館業法の規制を受けなくて良いことになっています。 ただし、宿泊料として計上されている場合は民宿扱いとなり旅館業法の規制を受けることになるようです。また、農家の体験宿泊などは宿泊の費用の計上の仕方によっても民泊となるか民宿となるか違いがあるようです。現状で民泊は法律上グレーゾーンのようです。 ただし今年の6月15日から施行される民泊新法では、年間180日までしか有償で宿泊をさせることが出来ないことや、継続的に本人が住んでいるか、貸しているか、借り主を募集している住宅であることが条件となっています。 基本的には住宅に泊めるわけですので災害が起きたときの旅館と住宅では避難や火事の初期対応に関するハード(建物)に違いがありますし、何より旅館(プロ)と民泊(プロ意識はない)での大きい違いは避難訓練の実施の有無や災害が起きたときの心構えなどではないかと思っています。

用途変更により住宅をカフェにしたり福祉施設にしたりした場合もハードが現行の法規に合わないところがあったり、安全性の確保に関心を払わないまま改修が行われて使われているケースも多いものと思います。

でも私としては、ストック建築の活用は自由に、そしてハードは最低限の安全性(耐震性)の確保と完璧までは求めないけど災害時の避難や初期対応を考慮した物としても、ソフトについては常に災害時の対応の重要性を十分認識した運営を行うべきだと思っています。

ストック建築の利用に関しては、ハードが少し性能が劣っていたとしても、ソフトは完璧を目指して運営を行うべきだと思っています

 

 

 

 

 

 

住宅の見える化を勧めます

住宅を建てるのにオープンシステム(分離発注方式)を行えば

価格が見えるようになる、という効果があります。

しかし、それだけではないのです。

2015年に横浜のマンションの杭工事のデーターが改ざんされたニュースがありましたが、記憶にある方も多いと思います。

なぜそのような偽装がまかり通ったのか。

杭データーの偽装が行われたマンションは販売の不動産会社からゼネコンといわれる建設会社に工事を発注しました。 そのゼネコンは杭工事を1次下請けに発注し、その1次下請けがそのまま2次下請けに工事を行わせていました。 ゼネコン業界は1次、2次、3次の下請けと業者が幾重にも連なる重層下請けの構造が元請けの品質管理の妨げになり不祥事を生んでいるという事は以前からわかっていましたが、一度できあがった構造はそう簡単には解消できません。

そのような事はマンションやビルだけではなく住宅でも行われています。 いわゆる丸投げといわれる行為で、元請けの工事の品質確認の目が届きにくくなり、利益の中抜きも行われ丸投げ利益の中抜き両方の負担は最終的には施主に跳ね返っていることになります。

でも適切なオープンシステム(分離発注)を行えば、専門工事会社と施主が直接契約を交わしているので、利益の中抜きという事はありませんし丸投げ行為という事もありません。設計段階で施主と設計者が緊密に連携して設計を行い、工事段階ではその設計図を基に工事の調整と各業種ごとに適切な現場監理を行えば建物の品質も確保できるのです。

伊豆の住宅のバルコニー

去年引き渡したリタイア後のご夫婦のための伊豆の住宅です。

工事中の写真ですのでバルコニーには手すりが有りません。

この住宅完成がゴールデンウィークに掛かったものですから、

早く使いたい施主の方が完成前に荷物を入れちゃって

完成写真が取れていないんです。(泣き)

2階のホールと川に面したバルコニーの間はフルオープンのサッシです。

屋根が1m20cm出ています。

1m20cm屋根が出ていると部屋から見るとこんな感じに見えます。

サッシの上に屋根がかかっているのがわかります。

サッシ上の屋根の出は1m20cm出ています。

なぜそんなに出したかと言えば、夏雨が降ってもフルオープンの窓を

開け放して川とその向こうの山を眺めるためです。

 

ホールとバルコニーとフルオープンのサッシの関係がわかる平面図です。

 

バルコニーを横から見た立面図です、

屋根がバルコニーに向かって1m20cm出ています。

 

鎌倉の住宅のテレビ台と木製の塀

7年前に引き渡した鎌倉の住宅のテレビ台です。

写真左側造り付けの棚がありますが、棚の裏側がキッチンとなっています。

 

2階のリビングから見た庭の木製の塀です。

この家は南側の隣地沿いの塀もバルコニーも北側のウッドデッキと塀も

木製で製作しています。

 

1階の洋室から北側のウッドデッキと木製の塀です。

 

 

 

 

 

オリンピック日本選手金と銀

今日はなんと言っても、
フィギュアスケート男子の羽生結弦選手が平昌冬季五輪で
そして宇野昌磨選手が二人そろって表彰台に上がったニュースでしょう。

昨日の羽生選手のショートプログラム、昨年の11月に右足を痛めてから2ヶ月間、
氷の上で練習が出来なかったそうですが、本番ではミスのない演技、日頃の厳しい練習が
強靱な精神力を生むのかもしれませんし、絶対にやってやるという気迫もすごいと思います。
昨日はテレビで見ていて感動しました。
男子フィギュア選手がオリンピック連覇するのは六十数年ぶりだそうです。

銀メダルの宇野選手も完璧な演技でした、たぶん悔しさもあるでしょうが表彰後のインタビューでは
それを感じさせない立派な内容でした。

それと今日は将棋界でも若手の活躍がありました。
中学生棋士の藤井5段が羽生竜王を準決勝で破り、
決勝でも広瀬8段を破り史上最年少で6段に昇進しました。
こっちも六十数年ぶりの新記録だそうです。

こんなテレビ台にしてみました

こんな部屋にしてみました。

オープンシステム(分離発注方式)で建てた家のリビングの

テレビ、ビデオ置き場です。

テレビ置き場の図面です。

 

当時建設費用が1500万円台で建てました。

 

オフグリッド住宅の可能性

昨日、海老名のリコーフューチャーハウスでオープンシステムの神奈川のメンバーでの会合が有りました。

会合ではいろいろな話が出ました。

その中でみんなでやれる事の提案も有りました。

DIYのワークショップ。

モバイルハウス。

オフグリッド住宅のワークショップ。

 

 

オフグリッドの住宅は電力会社からの電気の供給を受けない住宅です。

蓄電池や井戸又は雨水の利用、飲料水と食料の備蓄、耐震性など、

都会ではそれに防火性も必要ですが、

一年中快適にしかも電気代がかからない家は、

発展させれば防災シェルターにもなります。

最近は防災の考え方も被災したときに避難所に行かず、

ライフラインが回復するまで自宅でいかに快適に過ごすか、

という方向に向かっています。

避難所での避難生活はどの世代のとっても苦痛ですが、高齢者にとっては余計にこたえますし、体調を崩す方も出ます。これからはますます高齢化が進むわけで、現状はオフグリッド住宅に関心があるのは若い世代ですが、アピールの仕方によっては快適性と安全性、再生エネルギーを使用しているので環境にも優しい、どの世代にも受け入れられるはずですね。

オフグリッド=防災シェルターにも活用できますね。

 

 

 

 

やってみようよDIY

DIYと聞くと、大変そうだなーという印象を持たれる方は多いと思います。

たしかに、大変そうだし一部の手先が器用で腰の軽い人の趣味。

自分じゃむり、と思うひとは多いと思います。

私もDIYなんておっくうでそんなのやれる人はすごいなーと思っていました。

ただ冷静に考えてみると、住宅を造って売る人、要するにプロの職人と同じ出来にしようと思えばそんなのむりだと思ってしまいますが、住みながらコツコツと、一日にできる作業はそれほど多くなくてよい。 そういうことであれば私にもできます。

最終目的は何でもいいのです。「あったかい家にしたい」「プロに頼むと高くなるので自分でやっちゃう」「自分で好きなデザインに造りかえる」「自分が気に入った木、石、しっくい、をふんだんに使ってみたい」「本に囲まれた部屋がほしい」

最初は簡単なことから始めればいいのです。例えば、押入れの中間の段を取ってクローゼットに変えてみるとか。押入れのふすまはそのままにしておいて、中だけリフォームするのです。万一失敗してもふすまで隠せますからね。また、気に入ったタイルを接着剤で壁に貼り付けてみるとか、木製の塀やウッドデッキを塗装してみるとか。

最初は簡単なところからスタートしては、と言いましたが簡単なところに壁自体をいじることは含めないほうがいいでしょう。壁には電気配線や建物を地震被害から防ぐための耐力壁が入っている場合があります。

例えば、いじろうとした壁にコンセントがあったり、スイッチが有る場合は壁の中に電気配線が入っていることがわかります。建てたときの図面を見れば耐力壁の位置がわかる場合もあります。

いくつか注意するところはありますがそれを守っていれば自分のペースでコツコツとやっていけるんじゃないでしょうか。

 

住宅保険の検査は欠陥防止に役立の?

今日は保険の検査と不具合の防止について書いてみました。

下に紹介するのは国土交通省の方々が執筆された、住宅の瑕疵保険(瑕疵担保責任保険)が始まる前に法律(瑕疵担保履行法)の趣旨を理解してもらうために書かれた11年前の本ですが、保険の検査(住宅瑕疵保険の検査)の目的についても書かれていますのでご紹介します。その本はQ&A方式で書かれていて、「図解でわかる 住宅 瑕疵担保履行法」(株)ぎょうせい発行 という本です。

ここから-----------------------------
Q92
保険法人の検査に合格していると言うことは、
検査をした保険法人が瑕疵がないことを証明したことになるのですか。


住宅は他の工業製品と異なり・・・(中略)
現場検査は、指定保険法人が保険の引受をするにあたって、
異常なリスク集積や巨大リスクの発生、*モラルハザードの防止等を図るなど、
一定のリスク管理のためにおこなうものです。あくまで、指定保険法人が
自らの利益のために実施するものと考えてください。
したがって、指定保険法人が現場の検査をしたことをもって、指定保険法人が
瑕疵がないことの証明や保証をするものではありません

*モラルハザード(三省堂 スーパー大辞林3.0):保険に加入したことによって、加入者が果たすべき注意を怠ったり、故意に事故を起こしたりするような危険。道徳的危険。

 

住宅の瑕疵保険の検査は、住宅の瑕疵がないことを保証するという検査ではないのです。 住宅の瑕疵保険の検査ではモラルハザードの防止の目的からだと思いますが、申請内容の通り施工しているかを施工者自らが確認してもらうようにしているようです、検査員はその施工者自ら確認した内容をチェックするということになります。

不具合が起きる原因の一つに、間違った認識うっかり忘れ、があります。 住宅の瑕疵保険の検査では、施工者自ら現場の内容を確認したものを検査員がチェックするという検査です。そのような検査では現場での欠陥防止に全く役に立たないというとこではないでしょうが、認識不足やうっかり忘れなどを防止することはできません。

現場での不具合を防止するのは設計の段階から工夫が必要ですし、施工段階での*現場監理が重要になってきます。施工段階で現場監理の機能が発揮できないような懸念のある業者の場合は、専門家のアドバイスを借りながらご自分が建築中の現場を確認するという事もできると思います。 そのような不安のある業者さんに住宅の建築を頼む場合は、あらかじめお近くの信頼できる専門家を探しておくのが良いでしょう。

*現場監理(者):その人の責任で設計者が書いた設計図通りに工事が
実施されているかいないかを確認する(者)。