鎌倉小町の住宅 6

8月10日

先週の土8月4日土曜日の午後に基礎のコンクリートを打設し、

養生期間は打設日を含めて5日間。

 

工務店には基礎ベースと基礎立ち上がりの2回のコンクリート打設後に

シート養生と散水養生を行うように指示してある。

 

本日は土台敷の確認、

今回確認すべきの現場監理の項目はそんなに多くはないが、

今回も今確認しておかなければならない重要な項目だ。

 

 

今日は上棟に向けて建物外周の足場の設置の作業も

行っている。

上棟まで

1階床下の配管や1階床用の断熱材の施工は行われないので

確認するのは、

土台や大引きの材種、土台の水平、ねこ土台(基礎パッキン)の

一般のカ所と気密パッキンのカ所の施工、アンカーボルトの

座金が土台の幅から外れていないか、

アンカーボルトの天端が土台から出ているところはないか、

基礎立ち上がり時に確認している

アンカーボルトの位置の再確認、

大引き受けの鋼製束の施工状況などである。

 

この段階での指摘は特になし。

 

大引を支える鋼製束の施工の動画です。

1階の床を張る前の土台と大引きと床下。

 

土留めを兼用するブロック塀は注意が必要

先日の朝日新聞の社会面に

『ブロック塀 対応に差』という見出しで

各都道府県で

危険なブロック塀が確認された学校数と

それに対する対応済みの学校数の

表が載っていた。

 

私が住む神奈川県には危険なブロック塀を有する

学校が283校あり、

応急対応策済みの学校が235校と記載されている。

 

写真は私が住む横浜市戸塚区内の小学校のブロック塀。

上の記事が出た数日後に撮影したもの。

 

ブロック塀の間のアルミフェンスには

『注意!ブロック塀安全確認中』の張り紙が

張ってある。

大阪の地震以前はこの張り紙はなかった。

新聞記事で危険なブロック塀が確認された

学校数と応急対応策済みの学校数が出てからも

この張り紙が張ってある。

この学校のブロック塀はまだ危険と判断していないのか?

危険であっても応急対応策済みでないのか?

この学校のブロック塀の張り紙がまだ貼られているのは

このコンクリートブロック塀が

土留めと兼用しているからではないだろうか?

 

写真は道路から塀の裏側を撮ったもの、
わかりにくいかもしれないが、ブロック塀兼土留めとなっている。

*土留め(どどめ):掘削した面の土砂の崩れるのを防ぐための工事、
また、そのために作った柵など。つちどめ。(スーパー大辞林3.0より)

 

コンクリートブロックが塀として造られている場合は、

一団で造られているブロック塀が台風などの強風で煽られたり

地震などで揺すられて倒れないような構造(具体的には

建築基準法に準拠した方法で施工されている)であれば

ブロックの劣化がなければ危険性に問題はない。

しかし、

ブロック造の土留めは安全性確認が必要。

コンクリートブロック塀と土留めが兼用となっている場合や

ブロック造の土留めには台風による風圧や

地震による揺れなどの一時的に懸かる力ではなく、

日常的に*土圧が懸かり雨がふれば一時的には水圧もプラスで懸かる。

*土圧(どあつ):地下の構造物・埋設物が、上下左右の地盤から受ける土の圧力。
また、建物や擁壁が土と接する面にはたらく土の圧力。(スーパー大辞林3.0より)

土留めの場合は塀と違い、日常的に力がかかるので

塀とは違う構造にする必要がある。

しかし、コンクリートブロックを使用した塀兼用の土留めとしている

場合は往々にして、コンクリートブロック塀の延長として

特に土留めとしての考慮もせずに造られている場合が多い。

このような土留めは長い時間をかけて徐々に傾き

地震などの力が加わると崩れる危険性がある。

 

写真は以前横浜市内で立て替えの設計・監理をしたお宅の
立て替え前の隣地側に設置されていたコンクリートブロック製の
土留めの写真。
写真ではわかり難いが、コンクリートブロックが3段積まれているうち、
下の2段が土留めとなっていて、長年のうちに隣地側に傾いていた。
この土留めは、建物の建て替えとともに新しい土留めにやり替えた。

このようなコンクリートブロックを使用した土留めなんて、

過去のことで最近は無いんじゃないか、と思われるかもしれませんが

最近、都心に土地を購入される方から購入予定の土地について

意見を求められた。

 

その土地は一つの宅地を細分化された土地の

最後に残った二区画の片側で、

元々の高低差を最後に残ったこの二区画で

帳尻合わせをするように

敷地内にコンクリートブロック造の土留めが造られていた。

 

土留め(擁壁)は2mを超える場合、建築基準法による

確認申請を提出する必要があるが、それ以下の高さの土留め

の場合は割と何も考えずに造られているケースも多い。

 

コンクリートブロック単独またはコンクリートブロックの塀と併用の

土留めの仕様について

『壁式構造関係設計基準集・同解説』日本建築学会編に記載がある。

C種防水ブロックを使用したり、ブロックの空洞内に

モルタルでなくコンクリートを充填したりなどの条件があり、

(通常コンクリートブロック内の空洞にはコンクリートでなく

モルタルを充填する)

詳細な検討を行い十分な補強をしない限り、

ブロック2段までがコンクリートブロックで造ることが出来る

土留めと記載されている。

 

先ほどの横浜市内の住宅の既存ブロックによる土留めも、

下から2段を土留めにしているが、建築学会がいう2段を限界とした

コンクリートブロック造の土留めの条件には合致しない。

たった2段だからといっても、ずさんな施工をした場合は

土圧により長い時間をかけて傾き、地震などの大きな力が加わると

崩れる可能性もある。

中古住宅の購入は周囲の塀や土留め(擁壁)の確認も必要。(周囲を含めたインスペクション)

これから土地を購入される方だけではなく、

中古住宅を購入される方も敷地の周囲の土留め(擁壁)や

塀の安全性の確認が必要だ。

 

今年の4月から始まった既存住宅のインスペクションですが、

大概の既存住宅のインスペクションではチェックするのは

建物だけで、その土地や周囲にある塀や擁壁まで

チェックしている検査機関はほとんど無い。

 

購入予定の土地の周囲にそのような土留めや塀がある方は、

建物のインスペクションのみでなく、

周囲の工作物のチェックも必要です。

 

そのような検査をしてもらえる検査機関がない方は

当事務所でもインスペクションを行いますので、

お気軽にお声がけください。

鎌倉小町の住宅 5

8月3日夕方
基礎立ち上がりの確認に行くが、
まだ立ち上がり型枠の施工が完了していない。

今年は猛暑の影響で外で働く方はいつもより倍の時間がかかっている
多くの現場の工事が遅れ気味だそうだ。

猛暑の日中同じ現場に立ってみればその大変さがわかる。

 

自作の仮設テントを張って
作業を続けていた。

 

 

立ち上がり型枠施工中。
やっぱり木製の型枠がいいね。
現状一般的に使っている鋼製型枠は
問題もある。

基礎は「一体の鉄筋コンクリート造」とする必要がある。

一般的には布基礎でもベタ基礎でも、
ベースと立ち上がりは別々に2回に分けてコンクリートを打設する。
その場合、
打ち継ぎ部には適切な処理が必要だ。

具体的には打ち継ぎ面のゴミを取り除き
散水して湿潤状態にする事、ただしコンクリート面が
濡れているのはいいのだけれど、水がたまっている状況は良くないのだ。

鋼製型枠の場合、
枠を何回も使い回すため、型枠にコンクリートが付着しないように
剥離剤を塗布してからコンクリートを打設する、
その剥離剤が水で流れてしまうため、
打ち継ぎ面の散水をしたがらない職人がいる。

木材資源の事を考えると鋼製型枠の選択もありだと思うが
現状は型枠下に取り付ける鋼製のスペーサーが錆びて
シロアリの進入路になる可能性や
そこから鉄筋の錆びも出やすくなり
結果的に長持ちする基礎が出来なくなる可能性があり
コストも考慮すると木製の型枠の選択がベストだと思う。

今後は
基礎の型枠を鋼製とするか木製とするかだけでなく
基礎の打設方法(一発打設)も考慮しようと考えている。

木製の基礎立ち上がり型枠施工中の動画。

8月4日午前
この日は午後から基礎立ち上がりのコンクリート打設の予定。

私が現場に来た10:00過ぎには
基礎立ち上がりは完了している。

現場に指示したのは
長さ910mmの袖状の基礎立ち上がり部分と
玄関付近の基礎立ち上がり型枠と鉄筋間のカブリ寸法不足が
2カ所あり、その場で是正を完了してもらった。
また、コンクリート打設時のセメントペーストが
鉄筋に付着していたのでその場ですぐに取り除いてもらった。

打ち継ぎ部分のゴミを掃除機で清掃中の動画。

下の動画では、
前回コンクリートを打設したときのセメントペーストが
鉄筋に付着していたので取り除いている。
コンクリートはセメント+砂利(砕石)+砂+水で出来ているが、
セメントがペースト状になった物が鉄筋に付着している部分は
鉄筋とコンクリートが一体化しないので
除去する必要がある。

 

写真は、HDアンカーボルトの位置を
微調整しているところ。

 

午後1時から予定通り基礎立ち上がりのコンクリート打設。

ミキサー車がついた。

 

 

コンクリートの納入伝票で配合計画書と同じ仕様のコンクリートが
納品されているか確認する。
配合計画書と実際に納入されたコンクリートが
違っている事はいまだかつて無かったけれども確認は必要だ。

 

 

 

下の写真はポンプ車にコンクリートミキサー車から
生コンを入れるているところ。

 

 

下の動画はポンプ車から型枠内にコンクリートを流し込んでいるところ。
棒状の物(バイブレーターという)を持って型枠内に挿入している人と、
木槌で型枠をたたいている人がいるが映っているが、
ともに打設したコンクリートに隙間(ジャンカ)が出来ないように
しているところだ。

動画で型枠の下のコンクリート面(ベース)が少し
濡れているのがわかると思う。
これは、
前回コンクリートを打設したベースと
今回コンクリートを打設する基礎の立ち上がり面を
「一体の鉄筋コンクリート造」にするために
打ち継ぎ面に散水した水である。

鎌倉小町の住宅 4

7月16日、世間は3連休でこの日は

海の日だけれど、現場は動いています。

 

7月11日日に開始した根切(基礎を造るのに所定の位置まで

土を掘ること)ですが、現場は元々駐車場で敷地の全面が

アスファルト舗装。

 

しかも駐車場の雨水排水のためだと思いますが、

道路から奥に向かって砕石が徐々に厚く盛ってあり、

路盤と同様に締め固めてあり、掘削が容易でない状況。

根切に時間がかかっています。

今日は根切がほぼ終わったので

根切底の確認に来ました。

 

 

写真は根切底に地盤改良(柱状改良)の

頭が出ているところです。

きれいに改良と根切底の高さが揃っているのが

わかります。

7月20日。

現場監理は設計図の通りに

現場が施工されているか

チェックするだけではありません。

 

施工図(工務店が設計図とは別に

施工上必要とする図面を作る)のチェックも重要な業務です。

木造の場合は主に

木造の骨組みの施工図(プレカット図)のチェックがメインです。

*プレカット図のチェック以外には

基礎の設備用配管の位置のチェック

地盤改良の計算のチェックなどです。

*プレカット:従来、大工が手で刻んでいた木材の
継手・仕口などを、工場に設置された
自動工作機械で加工すること。(スーパー大辞林3.0より)

写真は鎌倉小町の家のプレカット図の一部です。

プレカット図、工務店が見落としがちな項目。

 

プレカット図で工務店が見落としがちなのが、

特に以下の二つの項目です。

・法規的な判断が必要な場合。

鎌倉小町の住宅は準防火地域内で3階建てです。

この建物は準耐火構造です。

3階建ての建物ですので、柱の軸力も大きなる関係で

一部外周部の柱の大きさが大きくなるカ所が出てきますが、

施工上、大きな柱は一般の大きさの柱の

内か外に合わせる必要があります。

設計図では「内合わせのこと」と

記載していましたが、

工務店から送られてきたチェック済みのプレカット図では、

「外合わせ」に変更されていました。

 

木造在来工法の準耐火構造ですので

構造体の柱は石膏ボードで覆う必要がありますが、

「外合わせ」とした場合、内部側が石膏ボードで

覆われなくなります。

そのことをプレカット業者に電話で伝えると、

「今まで工務店からそのような話は聞いたことがない」

プレカットの担当者の方からは、

そのような事を言われました。

 

では、なぜ、そのことが問題にならないのか?

それは、

木造3階建ての確認審査機関や行政の「中間検査」は

たいがい、上棟後に耐力壁が設置されていて、

補強金物も設置が完了した段階となり、

まだ内部の石膏ボードを張る前ですので

検査の段階でそのような指摘がされることはまず、

無いと思います。

 

また、性能表示の建設評価(現場検査)を

実施する場合でも、木造部分の工事中の検査は

「構造体の検査」と「下地張り前の検査」の

2回ですがどちらも内部の石膏ボードを

張る前となり、この場合も

現場で指摘がされることが無いものと思います。

 

 

 

二つ目は、

・外周部の横架材の継手・仕口の補強金物。

私は、依頼をされて、

第三者の現場検査に伺うことが多いのですが、

この外周部の横架材の継手・仕口の補強金物が

図面通りに取り付けられていないケースは

非常に多いです。

 

この見落としがちな項目が設計図に

頻繁に記載されるようになったのは

最近です。

また、補強金物の位置は計算により導き出されるため、

そのような事をチェックする必要がある事を

知っていない工務店が多いのが現状です。

施工図のチェックは施工者任せで無く、
現場監理者も必ずチェック。

現場監理者が施工図の提出を要求しなければ、

工務店がプレカット図を含む施工図を

現場監理者に

提出しない場合が結構多いのです。

 

上記した二つの項目以外にも

現場監理者としてチェックしておいた方がよい

項目は建物個別のカ所も、どの建物にも共通する項目

も多くあります。

 

施工図であっても、施工者任せにせず、

必ず現場監理者がチェックするようにしましょう。

鎌倉小町の住宅 3

7月9日(月)、予定通り今日から鎌倉小町の家

工事に取りかかります。

地盤改良工事の作業。

 

 

7月11日(水)

今日は現場監理の確認する工程としては

「*遣り方」を確認する事になりますが

現場の工事としては基礎の*根切底根切底の確認をしています。

遣り方:
物事をする方法・手段。しかた。
(スーパー大辞林3.0による)
辞書では以上のような説明ですが
住宅の工事用地で工事前に
敷地の周囲で木の杭が打ってあり
その杭に板が取り付けてあるのを
見たことがあると思いますが、
あれが「遣り方」です。

この遣り方に
建物の位置を写したり、
高さを示したりしています。
基礎を施工するときには
全てこの遣り方から
確認します。

この段階で現場監理として
確認することはそんなに
多くはありませんが、
遣り方の精度で
基礎の位置や高さが
決まってしまうため、
重要な確認です。

根切底:
根切り:建物の基礎を作るために
地面に穴を掘ること。
また、その穴。
(スーパー大辞林3.0による)
根切底とは、基礎の高さに
砕石と捨てコンクリートの高さを
加えた深さです。

地盤面下をどこまで掘削するか
を確認しているところです。
併せて一昨日施工された
地盤改良の天端も確認しています。

住宅基礎の根切底確認。

鎌倉小町の住宅 2

昨日、

天気にも恵まれ地鎮祭を執り行いました。

昨年計画地が、

埋蔵文化財の包蔵地だということがわかった段階で

この計画地では深さ60cmを超える深さで

工事をする場合は、

埋蔵文化財の

本格的な調査が必要かを判断するための

確認調査をする必要があり、

確認調査を申請する段階で、

実際に建設する計画図を提出しなければなりません。

本格的な埋蔵文化財の調査が必要と判断される

場合とは、

工事が地盤面下60cmより深い場合なので、

寒冷地で凍結深度より深く基礎を施工する必要が

ある場合を除いて

一般的な地域での木造住宅のベタ基礎の場合、

そこまで深くする必要は無いので、

60cmを超える深さで工事が発生する場合とは、

地盤改良が必要な場合ということになります。

そこで、

住宅の基本計画を進め住宅のPLANを

後から変更がないところまで

詰め終えてから地盤調査を行い

結果、地盤改良が必要となりそうな地盤で有ることが判明、

しかし、本格的な埋蔵文化財の発掘調査となると

補助金があるとはいえ、お客様の負担も発生します。

そこで地盤のセカンドオピニオンに意見を求めたところ

やはり、改良が必要との見解を受けて、

確認調査の申請を行い、

確認調査の結果、

本格的な埋蔵文化財の発掘調査が必要であることが

わかり、埋蔵文化財の発掘調査実施しました。

 

 

この写真は確認調査を終了した段階の写真

写真左にアスファルトが一部はがされているところが

確認調査箇所です。

埋蔵文化財の確認調査。

 

埋蔵文化財の発掘調査中。

数社から工事見積もりを取る。

ここまですでに数ヶ月経過。

その後実施設計を済ませ業者見積期間に、

見積もりには

数社に声をかけて相見積もりを実施して

その中の工務店との請負契約も終わり、

ようやく昨日地鎮祭を行う運びとなりました。

埋蔵文化財の関係や見積もり期間も含めると

ここまで設計の契約から半年以上経過しています。

小町の住宅の見積もりですが、

当初見積参加予定工務店は

お客様が見積もりに参加させたいという2社と

当事務所が以前から数回住宅の施工をお願いしている

工務店1社の計3社で相見積もりを

お願いしようと連絡したところ、

2社からお断りの連絡があり、

急遽2社を選定して相見積もりへの参加をお願いしました。

お客様が相見積もりに参加させたいと要望があった

地元鎌倉の2社ですが、見積参加を要請する

電話をしたところ2社とも図面を見る前から

「曖昧な図面では見積期間がかかるし
手間もかかるので図面を見た段階で
見積参加をお断りする事を承知してほしいと
言われました」

地元鎌倉の業者2社とも全く同じ事を言っていたので

鎌倉という土地柄、

具体的な方法や材料やディテールを欠いた

図面しか書かずに仕事を依頼してくる

設計事務所が多いのではないかと勝手に

想像してしまいました。

そんな中、

工事をお願いする工務店は

以前横浜の南部の住宅をお願いしたことのある

Y工務店に決まりました。

計画地は、

工事車両が小町通りという昼間は

観光客が大勢いる通りを横断しなければならないことや、

観光客相手の店が看板やら、

オーニングを道路にかかるように

出しているので、工務店として

小型の重機で施工できる

設計図で示してある改良工事とは

違う方法を提案した来ましたが、

その工法は耐久性に難があると判断して

当初計画通りの改良の工法で再検討するのに数日かかり、

なおかつ工事が立て込んでいるらしく、

地盤改良の工事は来月の2週目となる予定です。

やり方(基礎などを施工する前に基礎の位置や

高さを出すために必要な準備作業)は

昨日中に済ませてあります。

災害に強い家をつくる

昨日、大阪の北部を震源とする
震度6弱の地震が発生して、
4人の方がお亡くなりになりました。

4人のうち、ブロック塀の下敷きにより2名が
住宅内で本箱の下敷きにより1名の方が
お亡くなりになっています。

以前のブログでも
「我が家の地震対策は手近なところから始める」
というタイトルでまずは簡単地震対策として
家具の転送防止から始めましょうと書いています。

既存の擁壁や既存ブロック塀の安全性の確認の必要性についても
ブログで触れています。

私たちのように住宅関係に携わる者は
建物の安全性に加え敷地内の擁壁や塀などの
構造物の安全性や、家具の固定など
建物を使う上で安全に
生活出来る方法を提案する事も
必要ではないかと思っています。

ここからが今日の本題ですが、
今のところ大阪の地震では
建物の被害はほとんど報道されていません。

阪神淡路大震災の頃に比べて
相対的には住宅の耐震性もの
向上しているのではないかと思っています。

災害時の避難方法について、今までは
災害が起きたら防災グッズを持って
避難所へ避難することが一般的でしたが、
防災の新常識として、
「危険性がないなら自宅で待機して
ライフラインの回復を待つ」という
方法に変わってきています。

おととしの熊本の地震でも
耐震等級3の(耐震性能が高い)
建物の被害が少なかったことが
報告されています。

耐震性が高く、断熱性の良い家は災害発生時の自宅避難に向いている。

確かに、
建物の耐震性を確保し、
阪神大震災や東日本大震災のように
寒い時期に大地震が発生して
ライフラインが停止していても、
断熱性の良い家で防災用のグッズや
食料や水の備蓄をして、
家の中が安全なように家具の固定などを
していれば、
ライフラインが回復するまで
避難所よりも家にいた方が
ストレス無く過ごせると思いますし、
外よりも安全だと思います。

家(住人)を想定する災害から守るという事も
私たちの役目でも有ると思います。

家づくり、もっと自由に出来るんじゃね

さっき、

スマホでSNSを見ていたら。

 

『住宅展示場やハウスメーカーに何度も行って

打ち合わせするのが面倒ですね。

その手間を減らします』

 

なんていう

動画広告が流れてきた。

 

『VR住宅展示場から

お好みの家を探すことが可能。

空き時間に

手軽にスマホを使って家をシュミレーション

何度でも納得のいくまで細部を確認』

 

という内容。

 

現在はあらゆる物が消費財となっていて

それは住宅も例外では無いことは皆さんも先刻ご承知のこと。

住宅を買う人がいるから

供給する。

 

ちまたには多くの住宅専門会社があり

会社ごとに様々な建物のデザインがあり

仕様もあり性能もある。

 

住宅を建てたければ、

それぞれの会社を訪れて

カタログから好みのデザインや仕様や性能の

住宅選び、その商品をベースに

打ち合わせを重ねて

設計図を完成させる。

 

SNSに流れていた

動画の広告はそんな

最低限の打ち合わせすら

面倒だからやめにしましょうと

いっている。

 

あなたが空いた時間に

あなた好みの住宅を探しましょう。

などといっているが、

そういう住宅は

よく見るとどれも似たり寄ったりの

住宅になる。

家づくりに手間がかかるかもしれないけど、

もっと自由に出来るのです。

住宅を設計する立場として

『建て主のための家づくり』を心がけてはいるが、

建物を見た目だけで判断しても

その建物がそこに住む方のために設計された

住宅であるかはわからない場もある。

 

なのでもっと当事務所での

家づくりのストーリーを伝えていく

必要があるのではないかと思っている。

 

何十年のローンまで組んで

家をつくるのだから、

空いた時間に画面をスクロール

するだけで家を決めてしまっていいのですか。

といいたくなる。

鎌倉小町の住宅 1

鎌倉小町の住宅の工事がもうすぐ始まります。

これから住宅の完成まで

工事の進捗を書いていこうと

思います。

 

 

昨日、確認信申請を出していた審査機関に

確認申請を受け取りに行きました。

現在、工務店が見積もり中で

6月末をめどに

工事を開始する予定です。

 

今は工務店が見積もり中なので

ブログでは施主との

細かい内輪の話を書くことが出来ませんが、

現在3社から見積もりを執っていて

見積もり期間が終わっても

工務店との建物請負契約までには

少し調整期間が必要だと思っています。

 

実施設計が終わってから、

相見積もりに参加してほしい工務店に連絡して

図面を見てないうちから見積参加を断られたりして、

施主の要望でほかの工務店を当たったりするのに

時間を使い、見積もり期間を1週間ほど延ばす事に

しましたが、元々金額の調整期間を

見込んでいましたので、

遅くても6月中には着工出来ると思います。

 

計画地は埋蔵文化財の包蔵地。

設計する前の敷地の法的規制の調査で

建築地が埋蔵文化財の包蔵地に当たるのがわかりました。

 

敷地がある付近は地盤面下60cmを超える

深さで工事が発生する場合は、

まず、埋蔵文化財の本格的な調査が必要かどうかを

確認する、確認調査を行う必要があります。

 

まず最初に行ったのは

埋蔵文化財の調査用の

ダミー計画を作成することです。

 

確認調査は実際に建てる建物の計画内の

一部で行うため、ダミー計画とはいえ

実施する計画と、全く違う計画というわけには行きません。

 

そこで、

施主には建築地が埋蔵文化財の包蔵地に当たる事を

説明し、まずは埋蔵文化財の確認調査を

行う必要があり、

実際の建物計画を進めていき、

ほぼプランが固まった段階で

地盤調査を行い、

地盤面から60cmを超える深さに

地盤改良が必要かを判断するという

流れを説明して、

建物の計画をスタートさせていきました。

面倒でない家づくりと面倒な家づくり

家を造るとは

ホントに面倒なことだ。

土地を探して、

どんな家にしたいか考える。

 

家づくりのパートナーである

設計者も探さなければいけないし、

 

設計者とは

どんな家にするか

何度も何度もお互いの意見を出し合い

話し合わなければいけない。

 

将来の家の使い方などという

よくわからないことまで

考えなければいけないし、

どんな物を使いたいのかも

施主としての考えも示さなければならない。

 

あー面倒だ。

 

ましてやオープンシステム(分離発注)は

業者ごとに契約が必要だからもっと面倒だ。

家づくりみたいに

普段考えていないような事は専門業者に

一括で任せてしまえば、面倒がない。

 

だけど、一括で任せられる

ハウスメーカーに頼むと金額も高いですよ。

そして一方的に提案された物を

選ぶか選ばないかの選択が家づくりになりますよ。

 

それでよければ、どうぞ

面倒がない、一括でお願いできるところに

家づくりを託してください。

 

あえて、面倒くさい家づくりの方法を選ぶ。

 

 

あえて面倒くさい家づくりを選ぶ方もいらっしゃいます。

そういう方は、

家は自分の意思でどうにでもなる。

ということを知っているから、

そして家に思い入れをもっているからです。

 

 

私のところは

思い入れのある家を造ろうとして

あえて面倒くさい方法を選ばれた方を、

全力でサポートするのが仕事ですので、

面倒な家づくりを進めたい方、

お待ちしています。