実践ホームインスペクション(住宅診断)5

この建物は2004年10月に神奈川県愛甲郡で中古住宅診断を
実施した、築16年の木造2階建住宅

・擁壁に水抜き穴が無い、
擁壁の曲がりの角部分に目地が無いため
角でヒビが入っている。

ホームインスペクションは、
誰のために行うのか。
それはその建物を買う人のためでもあり、
その建物をが近隣の人たちにも何らかの影響を与えている。

それは、建物だけでなく今回の指摘のように、
敷地内にある工作物の確認も行う必要があると考える。

擁壁には3平方メートルごとに1か所以上の水抜き穴を
設けなければならない、擁壁の上の敷地内に雨が降り、
擁壁裏側に雨水が溜まった場合その水を抜く穴が無ければ、
その水の力が擁壁に掛かりかかり構造上危険となる。
また擁壁の角度が変わる角部分に近い部(擁壁の高さ部分程度離れた位置)に
目地を設ける必要がある。

この建物は2005年2月に東京都町田市で新築住宅診断を
実施した、木造2階建住宅

・玄関ポーチのタイル仕上げ部分にひびが有る。

玄関ポーチのタイル仕上げ部分に玄関ドアの戸当たりを取り付ける際に、
出来たと思われるヒビを補修せずそのままにしてある。

・1階床下の排水管を専用の金物を使用して固定していない。

写真を見ると配管が基礎のベースからかなり高い位置で配管している。
基礎に配管用にあらかじめ開けておくスリーブの位置が高すぎたのかもしれない。
写真では手前は木材に鉄製のバンドで締め付けている。
写真奥はタイル状のものの上に置いているだけで、固定はされていない。

・外壁を貫通している配管に隙間がある。