土地購入は設計者に相談するのがお勧め

土地を購入してから

住宅を建てたいという方は

相談に来られるときには

すでに土地を購入されている方が

多いのですが。

 

 

以前、設計・監理した方で、

当事務所に相談に来られる

1週間前に土地の契約は

済ませてあり、

その土地で、

建て主夫婦と

現在同居している娘さんと、

近々結婚する息子さん夫婦との

2世帯住宅を建てたいと希望されている方が

いらっしゃいました。

 

 

購入された土地は、

110平方メートル(約33坪)の大きさで

用途地域も

第一種低層住居専用地域という

低層の住宅が建つ住宅地としては

環境がよい土地ですが、

容積80%建坪率40%で、

風致地区内で、

隣地境界からの壁面後退距離の指定も

ある土地で

二世帯住宅を建てるには

少し厳しい土地でした。

 

 

その土地の近隣の土地を見ると、

横浜市内にしては

ゆったりとした敷地が多く

大きい建物が目立ちます。

 

あとから

建て主に聞いてみると

周辺の環境につられて

自分たちが希望している

2世帯住宅としての十分な

大きさが確保できるのか

気にせずに購入してしまったと

いっていました。

 

 

その建て主には

地下の利用を提案しましたが

床の高さをあまり

深くしたくないとのことで、

半地下とした計画で進めました。

 

 

北側斜線もあり、

下と上が押さえられた中で

2世帯が暮らす住宅を

設計するのに難渋しましたが

どうにか満足してもらえる

計画はできたのではないかと

思っています。

 

土地を購入する場合は

専門家を同行させるのがお勧め。

 

土地を購入される前に

私が同行した方もいらっしゃいます。

分譲を開始したばかりの土地でしたので、

何区画かある宅地のうち

決まっているのは1,2カ所で

好きなところを選べる状況でしたが、

建て主の方は

やはり敷地形状が四角い土地を候補として

選んでいます。

 

 

しかし、

私が目をつけたのが、

南側に少しだけ傾斜した、

変形の土地で、

道路は南側と西側、それと

敷地の北側に開発で作ったと

思われる車の回転用

のスペースがあり、

南側の道路の反対側は大きな農家で

市街化調整区域で

将来にわたり日当たりも良さそうですし、

他の区画よりも

面積が少し大きく、かつ

価格も安かったので

そこを

お勧めして、

その土地で住宅を建てました。

 

 

引き渡してから

15年くらいたちますが、

今でも周囲の環境は

変わっていませんので

そのお宅の日当たりも

新築時と変わりません。

 

土地を購入される方は

できれば設計の専門家

を同行させて

一緒に見ることを

お勧めいたします。

 

 

当事務所でも

依頼していただければ

同行いたしますでの、

是非ご活用ください。