建て主が重視する住宅の高耐久性

(財)住宅金融支援機構の2017年の一般消費者への調査によると
住宅でメーカー選びで重視するポイントで
1番は住宅の性能(56.8%)
2番目は住宅の立地(50.4%)
3番目はデザイン(37.9%)だったそうだ。

建て主が重視する住宅性能!

建て主が業者選びで最も重視すると答えている、
住宅の性能のうち
1番は建物の高耐久性(72.3%)
2番は耐震性(67.0%)
3番は省エネルギー性(41.8%)となっている。

正直なところ、建て主が業者選びで最も重視している項目の
住宅の性能のうち、
建物の高耐久性が来るとは想像していなかった。
しかも、72.3%の方が選んでいる項目であるとは!
2番目の耐震性や3番目の省エネルギー性に関しては、
理解できる、施主の基本的な要望でよくある項目だから。

以前、検査の依頼者や住宅の相談を受けたときに、
感じたことなのだが、
住宅の強度と耐久性を混同している方が、
結構いらっしゃった。
構造の話がいつの間にか耐久性の話と
一体的な話になっていることがある。
それも、もしかすると住宅を何十年か使うあいだにも耐震性や
省エネルギー性が長く持続してほしいとの
気持ちの表れかもしれないと思った

住宅の性能で耐震性や省エネルギー性は最近の現場では
軽微な不適切工事は今でもあるけれど、
ひどく不適切な工事というのは見かけなくなってきた。
でも、住宅を高耐久性にするにはまず
設計段階での工法や使用する部材を詰めておく必要が有る。

工事の段階でも雨仕舞い(雨漏りの防止)や、
防腐・防蟻処理、床下の換気、外壁の換気、小屋裏の換気、
などいくつかの工事の積み重ねで結果が違ってくる。

住宅の高耐久性を確保するには!

ご自分の自宅の高耐久性を確保するためには、
たとえば長期優良住宅などの制度に頼るだけでなく、
設計段階で高耐久性とするような工法と材料の検討を
詰めて、工事段階では工程ごとに目的にかなう工事がされているか、
確認が重要となる。