一日のうち長い時間を過ごす部屋『寝室』を考える

寝室は一日のうちで

一番長い時間を過ごす部屋ではないでしょうか。

人は一日のうち1/3から1/4を睡眠に当てています。

人によっては寝室は

ただ寝るだけの部屋と考える方もいる一方で

寝室を寝る以外の目的に使うという方も結構多いと思います。

・寝る前には必ず本を読む

・スマホをいじりながら寝る

・テレビを見ながら寝る

・ラジオお聞きながら寝る

・パウダールームとしても使いたい

・日記や家計簿をつけるスペースがほしい

・着替えもしたいのでクローゼットも併設したい

寝るだけの部屋だから・・・という方は

少数派なのかもしれません。

寝室として求められる性能

・よく寝られる環境を作る。

住宅全体の間取りを考える上でよりプライベートな
空間(寝室)はメインの入り口(玄関)
から一番遠いところに作るのが一般的です。

間取りを考えるときには、
安眠するために遮音性を考慮して寝室を配置しましょう。

また、一人で寝るのか、夫婦で使うのか、
ベッドを使うか布団を敷くのかにより
部屋の大きさや出入り口との関係なども異なりますので
その辺は最初っから想定しておきましょう。

・便所との距離を考慮する。

お手洗いとの距離を考慮して間取りを考えましょう。
若いうちは朝までお手洗いに行かないという方も
多いと思いますが、長い間使う住宅ですので
夜間のお手洗いの利用も考えておきましょう。

その場合、寝室からお手洗いまでの
夜間の照明についても同時に考えておきましょう。

・快適な温度と湿度を保つ。通風と日差しを考える。

安眠のためには断熱性は当然として、エアコンの配置、
通風、夏期の日射についても考慮しましょう。

朝日差しがまぶしいのがいやでそのために
シャッターをつける方もいます。

最近はシャッターを下ろしていながら
通風が確保できる製品もあります。
夏期でもできればエアコンは使わず
窓を開けて通風をしたいが
防犯が気になる、という方には
そういう製品はよいと思います。

ただし、いくら通風ができるといっても
シャッターなので、
窓を開けた方が風は通ります。

・照明の種類や位置を考慮する。

寝室を一人で使う場合と夫婦で使う場合や
ベッドにするのか布団を敷くのかによって
選択する照明の位置や種類が異なります。

夫婦で使う場合で寝る前に寝床で本を
読んだりする場合、照明には調光装置をつけ
それをリモコンで操作するなど
最近の照明器具にはリモコン操作ができるものがあります。

また夜間寝るときにまぶしくない位置で
常夜灯を別に設けるなどもあらかじめ
考慮しておきましょう。

またベッドを利用する場合は
枕元のにスタンドを置くことにより
読書灯としても常夜灯としても
使えると思います。

・寝室に他の機能をプラスさせる。

寝室で日記や家計簿または寝る前に寝床でなくて
いすに座って本を読みたい、
パウダールームとしても使いたい。

そんな寝室とは別の用途のスペースを確保したい場合は
ベッドや机や椅子以外にも
本棚のようなものを置くことになるかどうか
なるべくあらかじめ想像しておきましょう。

スペースを考えるときは
椅子に座ったときのベッドとの間隔(寸法)や
人間が通るスペーを確保しておきましょう。

そのほか、ウォークインクローゼットとの関係
寝ながらテレビを見たい場合は
寝たときにテレビが見える位置を
あらかじめ確認しておきましょう。
その場合、寝床付近にリモコンを置く位置なんかも
考えておいた方がよいでしょうね。