住宅の断熱箇所と断熱性能(つづき)

昨日のブログで、

木造住宅の充填断熱の施工部位の場所を書きました。

1,1階の床
2,玄関周り
3,浴室の床(1階に浴室が有る場合)
4,外壁
5,外気に接する床
6,1階(2階)屋根
6,ルーフバルコニーの屋根
7,2階(3階)天井
8,2階(3階)屋根
9,ロフトの内部側の壁

上の1から9全て施工する住宅もあれば、
半分くらいしかない住宅もあります。

2,玄関周り と、
3,浴室の床は、
基礎部分に断熱をすることになります。

昨日のブログで最近は外皮計算で家全体の
断熱性能を確認すると書きましたが、
そのため2,玄関周りに、
断熱を施工しない設計としている場合もあります。
その場合は他の箇所で玄関の
断熱性能を他の箇所で補っているという事になります。

また、3,浴室の床についても同様に
断熱を施工しないケースもありますが、
まれに、浴室をユニットバスとする場合、
そのユニットバスの下が断熱されていてその断熱材を
1階の床として評価している場合もあります。
それと、1階に浴室が無い場合は浴室の床の断熱材は
施工不要ですね。

5,外気に接する床とは、
どのような部分か?
よくあるのが玄関ポーチなどで平面的に見て
1階が2階の外壁よりへっこんでいる
場合など、2階の床が1階よりも
出っ張っている部分です。
(下の写真の赤い矢印の部分です)
この部分も住宅によってはない場合もあります。
そして、面積が小さい場合などは特にですが、
図面に記載忘れがある部分です。

7,2階(3階)天井と、
8,2階(3階)屋根
天井と屋根は何が違うのでしょうか?
以下に断熱の各施工箇所がわかる図を
UPしていますので参照してください。
天井断熱は図のように天井の
すぐ上に断熱材が乗っているのに対して、
屋根断熱は屋根の直下に設置しています。

天井断熱の場合は小屋裏の換気が必須条件となりますが、
屋根断熱の場合は断熱材と外部の屋根材を載せている板(野地板という)
その間に通気を取る場合もありますが防湿がされていたり、
湿気に強い断熱材の場合は通気を取らない場合もありますが、
当事務所の場合は屋根断熱の場合でも必ず通気を取るようにしています。

断熱の部位といっても熱が逃げやすい箇所や
湿気対策が必要な場所、その場所に適した種類の
断熱材が有りますので、
設計段階で断熱性能を確認したい場合は
設計担当の方から説明を受けてください。