鎌倉小町の家 2

昨日、

天気にも恵まれ地鎮祭を執り行いました。

昨年計画地が、

埋蔵文化財の包蔵地だということがわかった段階で

この計画地では深さ60cmを超える深さで

工事をする場合は、

埋蔵文化財の

本格的な調査が必要かを判断するための

確認調査をする必要があり、

確認調査を申請する段階で、

実際に建設する計画図を提出しなければなりません。

本格的な埋蔵文化財の調査が必要と判断される

場合とは、

工事が地盤面下60cmより深い場合なので、

寒冷地で凍結深度より深く基礎を施工する必要が

ある場合を除いて

一般的な地域での木造住宅のベタ基礎の場合、

そこまで深くする必要は無いので、

60cmを超える深さで工事が発生する場合とは、

地盤改良が必要な場合ということになります。

そこで、

住宅の基本計画を進め住宅のPLANを

後から変更がないところまで

詰め終えてから地盤調査を行い

結果、地盤改良が必要となりそうな地盤で有ることが判明、

しかし、本格的な埋蔵文化財の発掘調査となると

補助金があるとはいえ、お客様の負担も発生します。

そこで地盤のセカンドオピニオンに意見を求めたところ

やはり、改良が必要との見解を受けて、

確認調査の申請を行い、

確認調査の結果、

本格的な埋蔵文化財の発掘調査が必要であることが

わかり、埋蔵文化財の発掘調査実施しました。

 

 

この写真は確認調査を終了した段階の写真

写真左にアスファルトが一部はがされているところが

確認調査箇所です。

埋蔵文化財の確認調査。

 

埋蔵文化財の発掘調査中。

数社から工事見積もりを取る。

ここまですでに数ヶ月経過。

その後実施設計を済ませ業者見積期間に、

見積もりには

数社に声をかけて相見積もりを実施して

その中の工務店との請負契約も終わり、

ようやく昨日地鎮祭を行う運びとなりました。

埋蔵文化財の関係や見積もり期間も含めると

ここまで設計の契約から半年以上経過しています。

小町の住宅の見積もりですが、

当初見積参加予定工務店は

お客様が見積もりに参加させたいという2社と

当事務所が以前から数回住宅の施工をお願いしている

工務店1社の計3社で相見積もりを

お願いしようと連絡したところ、

2社からお断りの連絡があり、

急遽2社を選定して相見積もりへの参加をお願いしました。

お客様が相見積もりに参加させたいと要望があった

地元鎌倉の2社ですが、見積参加を要請する

電話をしたところ2社とも図面を見る前から

「曖昧な図面では見積期間がかかるし
手間もかかるので図面を見た段階で
見積参加をお断りする事を承知してほしいと
言われました」

地元鎌倉の業者2社とも全く同じ事を言っていたので

鎌倉という土地柄、

具体的な方法や材料やディテールを欠いた

図面しか書かずに仕事を依頼してくる

設計事務所が多いのではないかと勝手に

想像してしまいました。

そんな中、

工事をお願いする工務店は

以前横浜の南部の住宅をお願いしたことのある

Y工務店に決まりました。

計画地は、

工事車両が小町通りという昼間は

観光客が大勢いる通りを横断しなければならないことや、

観光客相手の店が看板やら、

オーニングを道路にかかるように

出しているので、工務店として

小型の重機で施工できる

設計図で示してある改良工事とは

違う方法を提案した来ましたが、

その工法は耐久性に難があると判断して

当初計画通りの改良の工法で再検討するのに数日かかり、

なおかつ工事が立て込んでいるらしく、

地盤改良の工事は来月の2週目となる予定です。

やり方(基礎などを施工する前に基礎の位置や

高さを出すために必要な準備作業)は

昨日中に済ませてあります。