鎌倉小町の家 5

8月3日夕方
基礎立ち上がりの確認に行くが、
まだ立ち上がり型枠の施工が完了していない。

今年は猛暑の影響で外で働く方はいつもより倍の時間がかかっている
多くの現場の工事が遅れ気味だそうだ。

猛暑の日中同じ現場に立ってみればその大変さがわかる。

 

自作の仮設テントを張って
作業を続けていた。

 

 

立ち上がり型枠施工中。
やっぱり木製の型枠がいいね。
現状一般的に使っている鋼製型枠は
問題もある。

基礎は「一体の鉄筋コンクリート造」とする必要がある。

一般的には布基礎でもベタ基礎でも、
ベースと立ち上がりは別々に2回に分けてコンクリートを打設する。
その場合、
打ち継ぎ部には適切な処理が必要だ。

具体的には打ち継ぎ面のゴミを取り除き
散水して湿潤状態にする事、ただしコンクリート面が
濡れているのはいいのだけれど、水がたまっている状況は良くないのだ。

鋼製型枠の場合、
枠を何回も使い回すため、型枠にコンクリートが付着しないように
剥離剤を塗布してからコンクリートを打設する、
その剥離剤が水で流れてしまうため、
打ち継ぎ面の散水をしたがらない職人がいる。

木材資源の事を考えると鋼製型枠の選択もありだと思うが
現状は型枠下に取り付ける鋼製のスペーサーが錆びて
シロアリの進入路になる可能性や
そこから鉄筋の錆びも出やすくなり
結果的に長持ちする基礎が出来なくなる可能性があり
コストも考慮すると木製の型枠の選択がベストだと思う。

今後は
基礎の型枠を鋼製とするか木製とするかだけでなく
基礎の打設方法(一発打設)も考慮しようと考えている。

木製の基礎立ち上がり型枠施工中の動画。

8月4日午前
この日は午後から基礎立ち上がりのコンクリート打設の予定。

私が現場に来た10:00過ぎには
基礎立ち上がりは完了している。

現場に指示したのは
長さ910mmの袖状の基礎立ち上がり部分と
玄関付近の基礎立ち上がり型枠と鉄筋間のカブリ寸法不足が
2カ所あり、その場で是正を完了してもらった。
また、コンクリート打設時のセメントペーストが
鉄筋に付着していたのでその場ですぐに取り除いてもらった。

打ち継ぎ部分のゴミを掃除機で清掃中の動画。

下の動画では、
前回コンクリートを打設したときのセメントペーストが
鉄筋に付着していたので取り除いている。
コンクリートはセメント+砂利(砕石)+砂+水で出来ているが、
セメントがペースト状になった物が鉄筋に付着している部分は
鉄筋とコンクリートが一体化しないので
除去する必要がある。

 

写真は、HDアンカーボルトの位置を
微調整しているところ。

 

午後1時から予定通り基礎立ち上がりのコンクリート打設。

ミキサー車がついた。

 

 

コンクリートの納入伝票で配合計画書と同じ仕様のコンクリートが
納品されているか確認する。
配合計画書と実際に納入されたコンクリートが
違っている事はいまだかつて無かったけれども確認は必要だ。

 

 

 

下の写真はポンプ車にコンクリートミキサー車から
生コンを入れるているところ。

 

 

下の動画はポンプ車から型枠内にコンクリートを流し込んでいるところ。
棒状の物(バイブレーターという)を持って型枠内に挿入している人と、
木槌で型枠をたたいている人がいるが映っているが、
ともに打設したコンクリートに隙間(ジャンカ)が出来ないように
しているところだ。

動画で型枠の下のコンクリート面(ベース)が少し
濡れているのがわかると思う。
これは、
前回コンクリートを打設したベースと
今回コンクリートを打設する基礎の立ち上がり面を
「一体の鉄筋コンクリート造」にするために
打ち継ぎ面に散水した水である。